ごあいさつ


ークラブ設立への思いー

北アルプス山麓に広がる安曇野には、全国屈指の湧水量に恵まれた大小多数の清流が縦横に流れています。川はこの地に暮らす人々に古来から多くの恩恵をもたらすものでありました。
 穂高神社をはじめ安曇野各地の神社で現在も執り行われている「御船祭」は、安曇野を最初に開拓したとされる海洋民族「安曇族」との関わりで語られることもあり、川に対する安曇野の人々の深い畏敬や親愛の証しだといえるでしょう。
 
 安曇野はまちがいなく水の町です。水の恵みによって人々の生活を支えるさまざまな産業が育まれてきました。が、近年の安曇野は一方で、優れた環境を求めてカヌー、ラフティング、釣りといった川のスポーツやレクリエーションの愛好者が集う地でもあるのです。

 安曇野市明科の龍門渕公園を流れる前川で、「にじますカップカヌースラローム大会」が始まったのは23年前のことでした。以来、この大会は参加する人々の多様さ、選手たちの年齢・ボートの形や種類の多彩さ、ボランティア・サポーターを含む参加者の個性の豊かさによって、日本国内はおろかおそらく世界でもあまり例のないユニークで活気に溢れた大会として、全国に知られるようになりました。さらに、参加者に豊富に提供される賞品や景品にはすべて地元の特産品が選ばれ、その結果、地域の振興に貢献してきたという歴史があります。

 そうした活動を通して「にじますカップ」を中心として前川を舞台に開催されるいくつかのカヌー大会の運営に、地元の人々のサポートがえられるようになりました。これは、全国各地から明科を訪れる人々と地域の人々との交流を盛んにし、地域の振興や特色づくりに貢献できるカヌー大会を目指してきた主催者や関係者の理念が少しずつ実を結びつつある結果だと思います。

 いうまでもなく私たちに豊かで充実した暮らしをもたらす地域の活性化は、次の世代の人々にとっても実現が期待される重要な課題でありますし、生涯を通じて学び、遊び、スポーツを楽しむことのできる環境の整備は私たちの将来が明るいものであるためには不可欠な要素でもあるはずです。

 2020年の東京オリンピックを控えて、ホストタウン構想が多くの都市で検討されておりますが、安曇野市では姉妹都市であるオーストリアのクラムザッハ市との交流の一環として、同国のカヌースラローム選手を招待することになりました。
 また、リオ・オリンピックで羽根田卓也選手が銅メダリストになり、リバースポーツ、特にカヌーに対する関心が一気に高まりました。昨年、前川で開催された羽根田選手銅メダル獲得記念の「羽根田カップスラローム大会」が画期的な賑わいを見せたことはそれを証明しました。

 さまざまなスポーツのなかで、水の町・安曇野にはリバースポーツがもっとも似合うといってもいいすぎではないでしょう。アルプスの山々の素晴らしい景観をバックに、龍門渕公園あやめ祭りなどの催事に加えて、万水川や犀川本流の川下りや前川で開かれるカヌースラローム大会のためにこの地を訪れる人々がさらに増えれば、市民の水辺に対する関心も今後は高まることになるでしょう。「安曇野リバープレイヤーズクラブ」設立の機が熟したと考えます。

「安曇野リバープレイヤーズクラブ」には、安曇野の未来に対する真摯な関心からさまざまな分野で活動する組織、グループ、個人が集い、犀川が多くの支流の流れを飲み込んで大河をなすように、ライフスタイルも個性もさまざまなメンバーが多様な考えや意見を包括しながらその時々の目的実現のために力を合わせる──「安曇野リバープレイヤーズクラブ」はそうした活動を可能にする“場所”を築いていくことを目指し、まず2020年東京オリンピックホストタウン構想事業の成功に尽力します。

 また、こうした活動を下支えするために、カヌーを中心とするリバースポーツを安曇野に普及し根づかせる事業を実施します。さらに、スポーツ活動を基盤として生涯を通じてだれもが気軽に川遊びを楽しめる,市民のためのセンター的な役割をも担う「地域に密着した総合型クラブ」を目指します。

 

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